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・プロテクト誤爆検証試験その5

 すっかり恒例となった感のある誤爆検証試験5回め。例によって私自身のプロテクト付きタイトルの購入数は殆ど増えないので今回もお借りしました。いつも本当にありがとうございます。

 今回お借りしたソフトは以下。順番はテスト順です。

・淫陽師(後期型リング)
・非常識(SafeDisc2.7)2.70.030
・尽くしてあげちゃう4(SafeDisc2.6)2.60.052
・にゃんにゃこにゃん(SafeDisc2.7)2.70.030
・教えてあげちゃう(後期型リング)
・しすこん−妹魂−(後期型リング)

 お借りした CD-ROM たち。


 今回のテスト環境とテスト方法。

環境

CPU K75 Athlon700MHz(AMD)
M/B GA7VX(GIGABYTE)
MEM 256MB
VGA Marvel G400(Matrox)
NIC EthrExpress(INTEL)
S/C SoundBlasterPCI(OnBord)
M/B South
 DiamondMax (Maxtor) 60GB
 DDU220E(SONY)
 CDD4401(Philips)
 LTR-32123S(LITE-ON)
AHA-2940AU(Adaptec)
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 CR-508-B(松下)
 SD-M1401(東芝)
 CDRW-S4432(MELCO)
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 HP-9100+(HP)*IO-DATA ATAPI-SCSI 変換アダプタ使用
 PXW-8220(PLEXTOR)
 PX-32TS(PLEXTOR)
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USB(OnBord)
 GD3000(日立)*IO-DATA ATAPI-USB 変換(iCONNECT)使用
IEEE1394(TI)
 MP5122E(RICOH)

OS WindowsMe

補足:第4回と同様全て同一パソコンにドライブを接続し検証を行なっています。今回は HP9100+(HP)を IO-DATA 製の ATAPI-SCSI 変換器を介して SCSI 接続しています。計6台の SCSI 接続ドライブは「----」で切り別け物理的に接続を変更しながら検証を行っています。また、IEEE1394 接続で MP9122E(RICOH)、USB 接続で GD3000(日立)を加えています。

 

テスト内容
1.バックアップからシステムドライブを復元
2.各タイトルのインストール、起動の確認
3.アンインストールし再起動
4.各々のドライブで2〜3を繰返し
5.ドライブを全て試したら1へ


 以下に検証結果を掲載します。

 

・淫陽師(フルーツ)

 後期型リング
 リング直径:約 66mm
 ガードバンドファイルサイズ:102.400KB

 

 PX-32TS にてインストールを行っているときに上記メッセージを表示してインストールに失敗しました。再現性が有り、PX-32TS ではインストールできませんでした。

 

 やはり PX-32TS にて、他のドライブでインストール後の起動確認をしているときに青画面に落ちました。これは1度だけです。

 

 CDRW-S4432 では認識できるものの最大で 6〜7 回程度マウント時にリトライしている音が聞こえます。また、やはり認識はできるのですが、DDU220E でのマウント時の動作が不自然で、タイトルの起動に他のドライブより明らかに長い時間を要します。

 

 

・非常識(ぷち・あんく)

 SafeDisc v2.70.030

 

 

 HP9100+ にて上記メッセージを表示して起動することができません。

 

 CDRW-S4432 では何もメッセージを表示せずに延々起動できない状態が続きます。上記ダイヤログからプログラムを強制終了させることは可能ですが、そうしてもドライブからディスクを取り出すことができず、また Windows を正常に終了させることができないため結局は電源ボタン or リセットボタンによる強制再起動を余儀なくされます。

 尚、本タイトルは CD-ROM の Autorun で起動するようになっているのですが、その段階で SafeDisc2.7 によるディスクチェックが行なわれます。誤爆該当ドライブにディスクを入れた段階で NG 決定な訳で感心できません。アンインストールにも CD-ROM を要求して来ますので、ここで当たるとかなりキます。ええ、キました。

 

 

・尽くしてあげちゃう4(トラヴュランス)

 SafeDisc v2.60.052

 

 HP9100+ にて上記メッセージを表示して起動することができません。

 

 他の SafeDisc2.x タイトル同様、CDRW-S4432 でも起動することができません。ただ、本タイトルの場合は2枚組の Disc1(SafeDisc2.6 が施されていない)起動メニューから起動を試みると、Disc2 を要求しその段階で SafeDisc2.6 のチェックが走りますが、CDRW-S4432 においてそのチェックが通らない状態でも上記画面から「~f39a36」を強制終了させると 

 

 このように起動に成功します。ただし、「~f39a36」を強制終了しても再びチェックに行くので実質プレーはできません(チェック中はフリーズ状態)。強制終了した直後にディスクの取出しに成功すればその後は正常にプレーできるようですが(プロローグしか確認していません)、残念ながら5回やって1度しかパソコンの再起動無しに取出すことはできませんでした。結局本タイトルは Disc2 のメニュー表示時に SafeDisc2.6 によるディスクチェックを行なっているものと思われ、Disc1 のメニューやスタートメニューからの起動ではディスクの存在しかチェックしていないようです。

 

 

・にゃんにゃこにゃん(pianissimo)

 SafeDisc v2.70.030

 

 HP9100+ にて上記メッセージを表示して起動することができません。

 

 CDRW-S4432 にて、上記チェック画面を延々表示し続け、起動することができません。尚、本タイトルを起動すると「CTRL+ALT+DEL」キーによる強制終了画面を出すことができなくなります。結果、CDRW-S4432 にて起動を試みた場合はこの段階でパソコンの電源ボタン or リセットボタンを押すことが確定です。特にゲーム中支障を来す訳でも無さそうですし、何のために「CTRL+ALT+DEL」をフックしているのか理解に苦しみます。しかも正常に起動するドライブからタイトルを終了しても解除されません。一体何のつもりでこんなことをしているのでしょう? > pianissimo さん(RUNE さんと同じ系列ですが)

 

 GD3000 において、起動、終了後ディスクの取出しがソフト的にもハード的にも不可能になる現象が一度だけ発生しました。

 

 ちなみに、本タイトルを一度正常に起動するとゲームフォルダ内に

 「env.key」ファイルが作成され、以降 SafeDisc2.7 のチェックを行なわなくなります。このファイルを削除すれば再びチェックを行ないファイルが作成されます。同一パソコンでドライブを増減した程度では再チェックを行なうことはありませんでしたが、インストールしたドライブレターが変わると再チェックするようです。 本タイトルの誤爆検証は「env.key」ファイルを削除することで行ないました。

 

 

・教えてあげちゃう(トラヴュランス)

 後期型リング
 リング直径:約 63mm
 ガードバンドファイルサイズ:73.728KB

 

 SD-M1401 にて、インストール後 CD-ROM を挿入 => 青画面 => エラーダイヤログ(上記画像) => CTRL+ALT+DEL 不可 => ハードリセット、のコンボが発生しました。再現性はありません。上記ダイヤログを表示した段階でキーボード操作を受付けなくなりましたのでデジカメ画像です。その前の青画面は撮影に失敗しました。

 

 CDRW-S4432 にて認識できない現象が発生しました。認識できる場合も相当回数リトライを繰返します。

 

・しすこん−妹魂−(Angelsmile)

 後期型リング
 リング直径:約 67mm
 ガードバンドファイルサイズ:101.376KB

 

 CDRW-S4432 において、マウント時にリトライを最高で5回ほど行ないます。同様に CDD4401 でも同程度のリトライを行ないます。

 これはディスクの偏芯だと思われるのですが、CR-508-B に挿入したときだけ異音を発生します。起動その他動作そのものには異常有りません。ただ、CR-508-B は偏芯に強いドライブなので少々気になります。

 


参考:SafeDisc v2.80.010 のファイル操作

 今回の検証試験を行なうに先立って、タイトルをお貸し下さった方から「SafeDisc のタイトルをインストールしたら Windows フォルダに "SecDrv04.VxD" ってファイルが作られていた」との情報を頂き、私の方でも調べてみました。掲載している画像は SafeDisc2.8 のものですが、少なくとも 2.60.052〜2.80.010 では同じ挙動を示すようです。

 まず、SafeDisc2.8 のタイトル(この場合は BALDR FORCE)を起動します。

 

 すると Windows フォルダの上記ファイルが変更、或いは作成されます。SecDrv04.VxD ファイルは起動の度に新規作成され、USER.DAT、SYSTEM.DAT のレジストリに変更が加えられ、後述する *.TMP ファイルを再起動時に削除するために wininit.ini ファイルが作成、変更されます。

 

 そして Windows で指定された作業フォルダに ~e5d141.tmp ファイルが作成され、このファイルは wininit.ini ファイルに記載された内容により Windows の次回起動時に削除されます。

 さて、これらのファイルが SafeDisc2.8 の起動に実際に使われているかを確認するために以下の実験を行ってみます。

 

 まず SecDrv04.VxD を上記のようにリードオンリ属性へ変更して起動を試みます。

 

 すると、起動することができず CTRL+ALT+DEL キーを押すと上記状態です。これは今回の CDRW-S4432 による誤爆に、原因は異なるのでしょうけど現象は大変良く似たものです。

 

 実際に強制終了させると停止しているのが判ります。

 

 次に、一度起動した後に作られる ~e5d141.tmp ファイルをやはりリードオンリ属性へ書換え、起動を試みます。

 

 すると上記ダイヤログを表示してやはり起動することができません。

 

 さて、SafeDisc2.8 がユーザへ無告知に Windows フォルダへファイルを作製していることが判った訳ですが、では仮に同名ファイルが Windows フォルダに存在した場合はどうなるのでしょう? SecDrv04.VxD ファイル自体は起動毎に新規に作成されていますが、上書きする前にファイルチェックを行なっているのでしょうか?

 

 そこで、実際に Windows が予め持っている CDFS.VxD ファイルを SecDrv04.VxD とファイル名を書換えて Windows フォルダへ置いてから起動してみました。

 

 その結果、見事?に書換えられてしまいました。ユーザに無告知でファイルを作成する上、自分が作成したファイルか否かのチェックも行なっていないのは流石に頂けません。同名ファイルを他のベンダが作成しない保証は無いのですから。

 


 まとめ。とうとう5回目です。にも拘らず、誤爆の状況は拙宅では余り改善していません。今回 SCSI カードをそれまでの initio チップのものから Adaptec のものへ変更しました。結果、それまで CDRW-S4432 ではフリーズしていた SafeDisc2.x 系のタイトルでフリーズはしなくなりました。とは言っても、ディスクの取出しはソフト的にもハード的にもほぼ不可能で Windows の正常終了もできないとなれば改善したとは言えません。

 USB 接続、又は IEEE1394 接続のドライブでも確認してみましたが、それに起因すると思われる誤爆は有りませんでした。逆に IDE-SCSI 変換では前回今回と芳しく有りません。

 面白い?のは、従来リングプロテック(ProRing)を採用していたトラヴュランスさんが最近は SafeDisc2.x を採用しているってことでしょうか。最初はプレス業者を変更したのかな? と思ったのですが、今回確認したところ従来と変化ありませんでした。ED-コントライブさんがリング系プロテクトのプレスリリースを出すときに必ず指摘していた、他のプロテクトの動作不良(誤爆)問題は未だ解決していません。どう言うつもりなのか問いただしたいところですが、残念ながらどちらかを採用しているタイトルの場合は私自身が今後ユーザとなる可能性は限りなく低いのでそれは叶わないでしょうね。

 参考として掲載した SafeDisc2.8 のファイル操作ですが、これらを実際に確認して某元プログラマ氏が SafeDisc2 の仕様を「気持ち悪い」と評していたことが実感として判りました。TEMP フォルダは良いにしても、Windows フォルダへ同名ファイルの上書き確認無しにファイルを作成するのは、やはり私も気持ち悪いと感じます。尚、これらは WindowsMe での動作ですが、NT 系カーネルでの動作は確認していません。

2003/1/4 追記--------

 SafeDisc2.x のファイル操作について WindowsXP にて確認して下さった方から情報を頂きました。結果、作成されるファイルは「WINDOWS\system32\drivers」に「secdrv.sys」とのことです。リードオンリ属性に書換えても無告知で上書きされたとのことですが...それは、流石にやり過ぎの感を禁じ得ませんが? > マクロビジョン

2003/1/7 追記--------

 追加で頂いた情報なんですが、WindowsXP の SP1 適用パッケージからクリーンインストールを行なうと、「secdrv.inf」ファイルが予め存在するそうです。記述内容は明らかに SafeDisc 関連の内容とのことです。

追記ここまで----------

 そんなこんなで、今回はお開きです。ありがとうございました。

 

 

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